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2002/11/23

東京国際自転車展、拾い読み2002(その一)
その二その三

2002年11月、東京ビッグサイトにて開催された東京国際自転車展。その全容については、自転車専門雑誌や手の込んだウェブサイトなどで詳しく報道されると思いますので、ここ aotamitsuhiro.jp では、それらを補完するべく小さなことを手短かに報告したいと思います。
biomegaのシャフトドライブ

BE-PALという雑誌と主催者との共同企画で「アウトドアコーナー」という一角がつくられていました。そこに「cycle cafe」と銘打たれた自転車立てが置かれていて、そこに挿し込まれていた自転車の中に、すっきりした外観のシャフトドライブ車がありました。この biomega というブランドで、ミズタニ自転車の展示区域にも別のシャフトドライブ車が置かれていました。
これまでシャフトドライブを使った自転車は、一様に「ぎょっ」とするくらい重かったのですが、今年展示されていたもの(丸石自転車含む)については、十分改善されていたように感じます。

今後、シャフトドライブに望む改善点は、より軽くすることを筆頭に、ボトムブラケットと後輪車軸との距離を縮めること、緩衝機構との組み合わせ、などが挙げられます。現在のところ、シャフトドライブでは剛性の自由度がないので、いっそのことボトムブラケットを含む高剛性の後三角をつくって、リアサスペンションの構成要素とするのが良いと思います。


曙ブレーキ、2003年中に(予定)


以前の東京モーターショウでも展示されていた曙ブレーキのMTB(DH)用ディスクブレーキ。今回はミズタニ自転車の場所で出展していました。2003年中に販売されるようですが、その時期、その価格、そしてミズタニ自転車から発売されるかどうかも未定だそうです。
今回の展示では、ブレーキ本体よりも、それを組み付けた FOES DHS-mono が目立っていました。


シマノのディスク台座付きハブダイナモ

シマノからディスクローター取付け台座のあるハブダイナモ(HB-NX70)が出ました。これで我が家の自転車たちにもハブダイナモを使うことが出来るようになります。しかし、手放しで喜んでばかりは居られないようです。というのも、ハブダイナモ用オートライトと電池式ライトの、2種類のライトが用意されるのですが、ディスク台座付きハブダイナモを使う場合は電池式ライトを買って、それとは別に3W電球とコード類を買わなくてはいけないらしいのです。
気の利いたシマノのことですから、いずれハブダイナモ用オートライトを使えるようになり、あるいはキャットアイ用接続キットが用意されることを期待しています。ちなみに、ハブ単体の値段は分かりませんでしたが、ランプヘッドは1400円くらい、HB-NX70を使った完組ホイールは8000円くらいで販売されるようです。

シマノで、もうひとつ気になったのが、なんだかとっても軽そうなXTRディスクブレーキキャリパー。センターロック式を採用したローターは、ハブの選択を限りなく制限しそうですが、それよりも、普通のブレーキレバーが用意されず、デュアルコントロールレバーだけというのは驚きでした。XTのレバー(BL-M756)とホース(SM-BH62)が使えると聞いて、ひと安心しました。


GIANTのトライアルバイク

トライアル車を用意してくれている数少ない大量生産メーカーであるGIANT。Martin Hawyes の自転車はトップチューブに曲げ加工が施してあり、ヘッドパーツはインテグラル方式になっていて、見た目にも良い自転車に仕上がっています。
「あのシートのない自転車は、ダウンヒル用ですかね」人込みの中から聞こえてきた言葉の指していたものは、GIANTのトライアル用試作車。現在のトライアル競技用オートバイを連想させる姿です。面白そうですけれども、乗っているとそわそわしてしまいそうな自転車です。


ZEEN の BMX、MTB

このZEENというブランドは、日本で企画したものを、台湾の超有名自転車メーカーで製造しているようです。一流ブランドと比較するには、いま一歩ですが、年々良くなっているように感じます。

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